アイスレッジホッケーとは?競技概要・道具・大会と歴史

               

NPO法人D-SHiPS3 上原大祐

スレッジという専用の道具に乗り、2本のスティックを巧みに操り行う競技。

アイスホッケー同様にボディチェック(体当たり)が認められており、「氷上の格闘技」と呼ばれるほど非常に激しいスポーツです

競技概要

下肢に障がいを持つ人たちでも競技できるように、「アイスホッケー」のルールを一部変更して、専用の道具を使ってスポーツをします。

リンクの大きさ、ゴールの大きさは「アイスホッケー」と同じです。
スケートの刃が二枚付いている専用の道具「スレッジ」に乗り、両手にスティックを一本ずつ計2本持ってプレーします。

スティッックはピックとブレードが付いており、アイスピックで氷をかいて前に進み、ブレード部分でパックをパスしたり、シュートを打ちます。

右手でも左手でもシュート・パスできるのがこのスポーツの魅力の1つです。選手たちは利き手だけじゃなく両手をいかに使いこなすかが重要です。

試合は15分3ピリオド制で、ゴールキーパー1人、ディフェンス2人、フォワード3人、計6人で行います。。

道具説明

スレッジ

選手が座るバケット、金属フレーム、スケートの刃二枚から構成され、それぞれに規定が設けられています。

スティック

全長1m以下で、カーボン製を使う選手や、木製を使う選手など形や素材は自由。

選手たちは両手に持ち、ゴールキーパーだけは片手のみスティックを持ってプレーします。
ブレードの反対側にある『ピック』という尖った部分で氷をかいて進みます。

(こちら協会のHPに載っている写真なので、イラストにしていただくか、もし写真がよければ私のスレッジの写真を撮ってお送りします)

アイスレッジホッケーの大会

国内大会

日本国内で開催される大会は、障害の有無、性別に関わらず誰もが参加することができます。

国際大会

  • パラリンピック
  • 世界選手権(パラリンピック予選にもなっている。パラリンピック前年の上位8チームがパラリンピックに出場できる)

日本のアイススレッジホッケーの歩み

日本におけるアイススレッジホッケー競技は、1998年長野パラリンピック大会開催に向け、1993年に日本身体障害者スポーツ協会(現 公益財団法人 日本障がい者スポーツ協会:JPSA)がノルウェーより講師を招き、講習会を実施したことに始まりました。

1994年10月に日本最初のアイススレッジホッケー競技組織「長野スレッジスポーツ協会」(長野サンダーバーズ)が発足し、本格的に日本で。長野パラリンピックから4大会連続でパラリンピックに出場しており、2010年バンクーバーパラリンピックでは銀メダルを獲得した。

日本アイススレッジホッケー協会のホームページ:http://sledgejapan.org/

障害者の余暇と就労の充実に向けて

これまで私たちは重度障害者の余暇の充実のため、障害者スポーツイベントの開催や、障害者スポーツのガイドブック制作などを通じて、障害者スポーツの普及活動を行なってきました。
2016年4月に法人を設立し、参加者も協力してくれるスタッフの数も増えてきましたが、財源が都などの助成金がメインであるために活動を拡大していくことが難しくなってきました。また、障害者の方々には、余暇だけではなく、就労意欲を持った方々も多くいらっしゃるため、就労機会を作りたいという思いがありました。

これまでも重度障害のある方々で就労意欲のある方は多くいましたが、通勤が困難なために就労できないという課題を抱えていました。この課題はリモートワークにより解決できるということが言われてきましたが、企業側でリモートワークが浸透していないためになかなか進みませんでした。

コロナの影響により企業側でのリモートワーク環境の整備が進んだこともあり、いくつかの企業様からリモートワークによる重度障害者の雇用に関するお問い合わせをいただくようになりました。
今後さらに「リモートワークによる重度障害者の就労支援」を広げていくため、この度、新たに法人「株式会社CMU Holdings(コミュホールディングス)」を設立することにいたしました。
取材やメディア掲載・講演会などお問い合わせ
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