【レクリエーション】ボッチャをはじめる際の進め方、注意点などのポイントまとめ

               

レクリエーションとして「ボッチャ」をはじめる際の進め方、注意点をまとめました。

ボッチャとは?

イタリア語でボールと言う語源の競技。ジャックボールと言う的球に他のカラーボールをいかに近寄せられるかを競う競技です。

参考記事:ボッチャとは?起源や発祥、ルール、対象者、競技人口とスポーツ選手について

活動のねらい

まずひとつに、「集中力や自発性の向上や外出の機会の1つとなること」。また、他者との交流、楽しい空間を経験し家族や仲間と共有することにあります。

そのため、本来のルールである「順番に投げること」や「ジャックボールを狙うこと」「介助者はコートを見ることができない」などを設けない形式で行います。

ボールを上手にコントロールできるように、段階的に的入れやペットボトルを目標にしてボールの方向や距離感を養います。

静的なゲームなのため、体力的な負担を抑えられる効果も期待されます。

準備するもの

ボッチャボール、ランプ、的(になるようなもの)

進め方

難易度1

四方のどこから狙っても大きな布に入ることだけで良いです。

難易度2

A:同じ布の中で出来るだけ高い点数を狙ってもらう

B:より細かく区切られたシートを用いあらかじめ定められた的や点数を狙ってみる

高い点数を狙う、自分で決めたところを狙う、相手を押し出す等、作戦を考えて投げても良いです。

難易度2-A

難易度2-B

アレンジルール

主な工夫点は以下の通りです。

  1. 30秒以内に全ての持ち球を投げ入れる等の時間制約を設ける。
    ルールの理解度や投球ペースに差があるために、早く終わってしまった参加者の待ち時間増加を抑える
  2. 的の代わりに季節を連想できる絵やキャラクターのイラストなどを用い視覚的に楽しめる工夫する
  3. ペットボトルや紙コップを倒した数で競う

役割別の支援のポイントとリスク管理

進めるにあたって、進行役、チームリーダー、ボランティアの方が注意すべきポイントやリスクは以下の通りです。

ゲーム進行役

  • 参加者それぞれの特徴をよく観察し、どのような介助、物的代償を行えば参加が得られ、成功体験や楽しみにつながるかを考え、対応する
  • ランプは固定式や手持ち式など様々な種類のものがあるので事前に操作方法を支援者に伝える

チームリーダー

  • 静的な競技なので疲れにくいとは思うが参加者の変化に注視する
  • チーム全体をよく観察し支援が行き届いているか確認する。状況によって配置の変更・調整を行う

ボランティア

  • 適宜休憩や水分補給などの声かけを行い、参加者のコミュニケーションしやすい環境を作る
  • ボールをすぐに元の場所に戻したり、ランプの素早い操作ができるように

【感想】こみゅスポがやってみて

実際にやってみて、当理事が感じた点は以下の通りです。ぜひ実施する際の参考にしてください。

  1. 大きな動きがないので疲れにくい。運動量の多いレクリエーションの合間に入れるなど、メニューの中に効果的なに取り入れると良い。
  2. 支援者がボールを直ぐに回収したり、ランプを指示されたとおりに動かすなど参加者のプレー時間を少しでも多く作る姿勢が求められる。
  3. 支援者が投げる場所を変えた方がいいのでは、などと思うときは『変えてみますか?それともこのままにしますか?』など参加者に選択させるような問いかけを心がけて欲しい。
  4. 首の可動域や姿勢関係を理由に視線が上向きになっている参加者の場合、ボールが今どこにあるのか、うまくいったら勝てるかもしれないよ。などという状況の声かけをしてあげる。
  5. ④のようなボッチャボールが視認できない可能性がある。参加者は。例えば卓球台などを用いて車椅子上の視線の高さと同じコートを作るというような環境を作ることで改善できないか。

以上の点をふまえ、レクリエーションとして「ボッチャ」にトライしてください。

障害者の余暇と就労の充実に向けて

これまで私たちは重度障害者の余暇の充実のため、障害者スポーツイベントの開催や、障害者スポーツのガイドブック制作などを通じて、障害者スポーツの普及活動を行なってきました。
2016年4月に法人を設立し、参加者も協力してくれるスタッフの数も増えてきましたが、財源が都などの助成金がメインであるために活動を拡大していくことが難しくなってきました。また、障害者の方々には、余暇だけではなく、就労意欲を持った方々も多くいらっしゃるため、就労機会を作りたいという思いがありました。

これまでも重度障害のある方々で就労意欲のある方は多くいましたが、通勤が困難なために就労できないという課題を抱えていました。この課題はリモートワークにより解決できるということが言われてきましたが、企業側でリモートワークが浸透していないためになかなか進みませんでした。

コロナの影響により企業側でのリモートワーク環境の整備が進んだこともあり、いくつかの企業様からリモートワークによる重度障害者の雇用に関するお問い合わせをいただくようになりました。
今後さらに「リモートワークによる重度障害者の就労支援」を広げていくため、この度、新たに法人「株式会社CMU Holdings(コミュホールディングス)」を設立することにいたしました。
取材やメディア掲載・講演会などお問い合わせ
CMU Holdingsの想い(グループ会社サイトへ移動します)