当研究所の塩田(理学療法士)、中根(作業療法士)が訪問。
電動車椅子サッカー選手でもある当研究所の吉沢の時のシーティングを分析
電動車椅子サッカーのプレイ中に姿勢が崩れてしまい、パフォーマンスや呼吸にも影響を与えるため、その改善が目的。吉沢は筋ジストロフィーの症状のため、自分の力で体を動かす事が難しく、プレイ中に、手足の位置や姿勢が崩れても自らで戻すことができません。また、試合用の車椅子や姿勢の調整は、プレイする本人ではなくサポートスタッフが行うため、試合前に本人にしか分からない微妙な調整のズレなどをなるべく減らし、常に”アスリートならではの感覚”を同じ状態にし、高いパフォーマンスにつなげられるよう調整やセッティングの再現性を高くする必要があると考えています。
特に、サッカーのようなチームプレーでは、シーティングの姿勢により、視線行動など自己以外の状況把握も変わるためかなり大切な要素
になると改めて認識。(こういう点からも分析を深めていく必要はありそうです)。
より激しいスポーツ場面でのシーティングの知見は、日常生活場面にも生かせることも多いと思います。
今後、更に分析も深め、シーティングの勉強会なども8月頃に行う予定でいます。ご興味ある方はご参加下さい。
障害者の余暇と就労の充実に向けて
これまで私たちは重度障害者の余暇の充実のため、障害者スポーツイベントの開催や、障害者スポーツのガイドブック制作などを通じて、障害者スポーツの普及活動を行なってきました。
2016年4月に法人を設立し、参加者も協力してくれるスタッフの数も増えてきましたが、財源が都などの助成金がメインであるために活動を拡大していくことが難しくなってきました。また、障害者の方々には、余暇だけではなく、就労意欲を持った方々も多くいらっしゃるため、就労機会を作りたいという思いがありました。
これまでも重度障害のある方々で就労意欲のある方は多くいましたが、通勤が困難なために就労できないという課題を抱えていました。この課題はリモートワークにより解決できるということが言われてきましたが、企業側でリモートワークが浸透していないためになかなか進みませんでした。
コロナの影響により企業側でのリモートワーク環境の整備が進んだこともあり、いくつかの企業様からリモートワークによる重度障害者の雇用に関するお問い合わせをいただくようになりました。
今後さらに「リモートワークによる重度障害者の就労支援」を広げていくため、この度、新たに法人「株式会社CMU Holdings(コミュホールディングス)」を設立することにいたしました。
取材やメディア掲載・講演会などお問い合わせ
CMU Holdingsの想い(グループ会社サイトへ移動します)