2020年の東京オリンピック・パラリンピック招致が決定をし、パラリンピックを皮切りに障がい者に関する運動やスポーツに目を向けられることが多くなってきました。
しかし、地域といった一般レベルでの障がい者に関わる運動・スポーツの波及や環境整備は十分ではありません。
本来、”Sport”はその言葉がもつ語源の下、誰もがスポーツを“楽しむ”ことが出来るようにルールや様式が変更され作り出されてきた背景があります。
高齢化社会を迎えた今、多くの方に見合った形で参加でき、楽しみながら生涯に渡ってスポーツを親しめる環境作りの重要性も増しています。こうした「誰もが楽しく参加可能」なスポーツの環境作りは、各々が持っている個性や優れた能力を尊重し、多様な価値観を生み出すことが可能となるでしょう。
そうして、人々がスポーツを通じて共生することにより、新しく未来を創り上げる原動力となると共に、社会に生じる無意味な壁や垣根を取り払い、誰もがその人らしいライフスタイルを実現させ、日本をさらにより良い社会へと導いていけると考えています。
本研究所の名前である「こみゅ」は英語の接頭語として活用される”co-“(共同,共通),”com” (共に, 一緒に)から由来をし、この接頭語は下に言葉をつなげることで、cooperation、connect, communication, communityなど多様な意味合いを持つ言葉に変化が出来ます。
本研究所では、こうした名前の由来の下、多くの方々とつながり多様の価値観を生み出すことで、社会に大きな変革をもたらしたいという思いから名付けました。
そして、本研究所の設立の目的である「誰もが参加可能な生涯にわたってのスポーツ環境作り」を行い、スポーツを通して、よりより良い社会へ発展をすることを願い取り組んでいきます。
皆さまとのご縁を大切にし、一歩一歩進んで行く所存でいます。ご指導・ご協力の程、どうぞよろしくお願いいたします。
2016年4月1日
所長(代表理事) 塩田琴美