デフサッカー・フットサルとは?競技ルールと大会の種類

               

一般社団法人日本ろう者サッカー協会 理事【広報部長】,筑波ろうFC【幼稚部】コーチ 浜津 哲也

株式会社ナイキジャパン セールスオペレーションズ

デフサッカーとは、聴覚障がい者のサッカー・フットサルであり、協議中は補聴器を外すことが義務付けられていることから、「音のないサッカー」の愛称で呼ばれています。

競技ルール

基本的なルールは、健常者と変わりません。(FIFAの公式ルール同様になります)

異なるのは国際大会においては、補聴器、人工内耳、その他の補装具は使用が禁止されています。

(聞こえない状態でのプレーが義務付けられています)

そして、レフリーは笛と一緒に旗(フラッグ)で合図します。(笛は監督、スタッフ、観客の健常者が分かり易くする為でプレーヤーは基本聞こえていません)

プレー中のコミュニケーション

プレー中、選手達は手話やアイコンタクトでコミュニケーションを取っています。

その他

大きめの作戦ボードを使用する等、視覚的に分かり易い配慮もしています。

国内大会

毎年全国大会、関東大会、エンジョイ大会等を開催し全国から沢山の方々が参加しています。

デフサッカー・フットサルの競技人口は約300名程です

主な国際大会

デフリンピック(4年に1度)

(聴覚障がい者によるオリンピック)

*フットサルは競技に含まれていません。

ワールドカップ(4年に1度)

男女サッカー・フットサル共行われます。

女子サッカーフットサル日本代表

障がい者サッカーフットサル唯一の女子日本代表(男女ミックスは除く)が存在します。

他の障がい者サッカーとの交流

知的障がい日本代表とデフサ日本代表との交流戦(サッカー・フットサル)や、ロービジョン(弱視)日本代表とデフフットサル日本代表との交流戦(フットサル)も行われました。

その他の障がい者サッカーとの交流も随時行われており横の繋がりが更に強化されてきています。

デフサッカーフットサルの現状と今後

デフサッカーフットサルは国際大会でも年々順位を上げています。

しかしながら合宿費やユニホーム代、遠征費等、自己負担で賄っている現状や、国際大会において会社からの休暇がもらえない等、実力があっても参加出来ない選手もいます。

海外の上位国は、国やスポンサーからの支援でこうした問題をクリア出来ています。

日本と世界との差はこうしたところにも表れています。

そして今後日本が世界と戦っていく上でやらなければならない事、それは周知と育成だと考えています。

多くの人達にデフサッカーフットサルの世界を知っていただく事、そして小さい頃からプレーできる環境、指導者を増やしていくことが出来れば日本が世界一になる日も夢ではないと思います。

 

お問い合わせ先

一般社団法人日本ろう者サッカー協会HP:http://jdfa.jp/

障害者の余暇と就労の充実に向けて

これまで私たちは重度障害者の余暇の充実のため、障害者スポーツイベントの開催や、障害者スポーツのガイドブック制作などを通じて、障害者スポーツの普及活動を行なってきました。
2016年4月に法人を設立し、参加者も協力してくれるスタッフの数も増えてきましたが、財源が都などの助成金がメインであるために活動を拡大していくことが難しくなってきました。また、障害者の方々には、余暇だけではなく、就労意欲を持った方々も多くいらっしゃるため、就労機会を作りたいという思いがありました。

これまでも重度障害のある方々で就労意欲のある方は多くいましたが、通勤が困難なために就労できないという課題を抱えていました。この課題はリモートワークにより解決できるということが言われてきましたが、企業側でリモートワークが浸透していないためになかなか進みませんでした。

コロナの影響により企業側でのリモートワーク環境の整備が進んだこともあり、いくつかの企業様からリモートワークによる重度障害者の雇用に関するお問い合わせをいただくようになりました。
今後さらに「リモートワークによる重度障害者の就労支援」を広げていくため、この度、新たに法人「株式会社CMU Holdings(コミュホールディングス)」を設立することにいたしました。
取材やメディア掲載・講演会などお問い合わせ
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