2020年5月17日
関東ブロック電動椅子サッカー協会役員普及交流担当 眞島哲也
足で蹴らないサッカーであり、体の一部が動けば十分です。重度の障がいでも楽しめます。
電動車椅子サッカーは、スパイクの代わりにバンパーと呼ばれるガードを足元に取り付けボールを蹴ります。
操作はコントローラーについているジョイスティックを身体の一部(指、足、顎など)で操り、直径32.5センチの専用ボールを使います。
立位が困難な重度の障害を持つ選手たちは、自分の姿勢や体調に合わせながら電動車椅子を改造し、ポジションをミリ単位でセッティングします。
身体の一部となった電動車いすで見せるプレイは私たちの想像を超えます。
協会 | 一般社団法人 日本電動車いすサッカー協会(略:JPFA) |
競技人口 | 約500名(登録チーム:35チーム) |
コート | 最大30m × 18m(主にバスケットコートを利用) |
試合人数 | 1チーム4名(ゴールキーパー1名を含む) |
試合時間 | 20分ハーフ(10分ハーフタイム) |
ボール | 直径13インチ(約32.5cm) |
最高速度 | 最高速度10km/h以下 ※国内ルールは最高速度6km/h以下 |
競技者 | 性別制限なし 公式戦出場は5歳以上 身体障碍者手帳を持ち電動車椅子サッカー操作ができる |
安全面 | 競技者はシートベルトを使わなければいけない |
電動車いすサッカーの世界的呼称はパワーチェアフットボールと呼ばれ、世界で楽しまれているスポーツです。
日本代表チームは過去3回の国際大会に参加し上位の成績を残しています。
開催年 | 大会名 | 場所 | 成績 |
---|---|---|---|
2007年 | 第一回PIFPAワールドカップ | 日本/東京 | 第四位 |
2011年 | 第二回PIFPAワールドカップ | フランス/パリ | 第五位 |
2013年 | 第一回アジア太平洋オセアニアカップ | オーストラリア/シドニー | 優勝 |
電動車いすで世界が変わります。
選手は自分のコンディションに合わせて電動車椅子をセッティングし、人工呼吸器や拡声器を利用しながらプレーの質を確保しています。
身体の一部が動けば十分で、重度の障害でもサッカーを充分に楽しめます。
同一チームの競技者2名と相手競技者がボールの半径3メートル以内におり、競技者2人目が次のようなプレーに関わっている場合に反則となります。
国内大会では最大時速の設定が2つあり、それぞれの見所や魅力が異なります。
①最大時速6キロ以下で設定される大会
蹴ったボールに自分が追いつかない:選定を読みあう「緻密な戦術」サッカー
②最大時速10キロ以下で設定される大会(国際ルールに準ずる)
蹴ったボールに自分が追いつく:運動量が多くフットサルに近い「ダイナミック」サッカー