レクリエーションとしての障がい者スポーツの考え方・始め方

               

こみゅスポレクリエーション教室とは

こみゅスポレクリエーション教室では、主に重度障害者や医療的ケアが必要な方々にレクリエーション教室を提供しています。1人1人の障害特性や機能に合わせて専門家ができることを引き出しながら、パラリンピック種目の中でも最も重度の障害者が参加できる競技スポーツをアレンジして行ったり、自分で体を動かすことが難しくても、自分でできたという感覚をもってもらうためにオリジナルのレクリエーションも作ります。

個人競技では本人の心身機能の向上、グループ競技では協調性を養い、日頃親子や兄弟・姉妹で共有して楽しめることが少ない家族にとっても楽しめる貴重な時間でもあります。

ボランティアもみんなで体を動かしてもらいます。はじめは、「人に役立ちたいからと」と参加する人も多くいますが、ついつい自分が楽しみ自身のストレスの発散、健康増進にもつながっています(*「人のために体を動かしてみませんか」、「人に役立って、自分も健康になる」)

そんな、「参加した誰もが楽しめる」ところがこみゅスポの魅力です。

レクリエーションの考え方

障がい者スポーツはリハビリの治療プログラムから発展し、今では私たちが当たり前にスポーツをするように、障がい者の誰もが参加できるものとなってきています。

例えば筋ジストロフィーディシャンヌ型で足が動かない青年がサッカーをやりたいと思っていたとします。一見するとサッカーなぞ不可能に感じるけども、工夫とアイデアでその人でもできるサッカーを作ることができます。それで生まれたのが電動車椅子サッカーという競技です。

電動車椅子に

フットガードをつけて

大きいボールを蹴る

私たちは障害を理由に諦めるのではなく工夫とアイデアによってどんな人でも楽しめるレクリエーションを作っています。また、こみゅスポには個別性の高く、支援に違いがある障がい者が多数参加されます。そのため、全員が満足できるレクリエーションを提供する必要があります。

これを実現させるには障がい特性と必要な支援内容を理解している必要があります。

次はレクリエーションの紹介と内容とその支援について見ていきましょう。

レクリエーション集

ここからは実際に私たちが提供しているレクリエーションを紹介していきます。

  1. 【レクリエーション】ボッチャをはじめる際の進め方、注意点などのポイントまとめ
  2. 【レクリエーション】ロケット飛ばしをはじめる際の進め方、注意点などのポイントまとめ

また、障害の特性については以下、障がい者スポーツの基礎知識をご参照ください。

障がい者スポーツの基礎知識

  1. コミュニケーションに難しさを抱える児童への基礎理解とサポート【言語聴覚士 平野千枝】
  2. 障がい者スポーツ競技種目の選び方、はじめかたガイド
  3. 関節の動かし方~あなたの大切なかたへ安全かつ効果的に取り組む~
  4. シーティングとは?シーティングが姿勢や動作に及ばす影響
  5. 四肢切断とは?身体活動の必要性と阻害する因子
  6. 筋ジストロフィーとは?特徴と身体機能維持の方法、運動の取り組み方
  7. 脊髄損傷とは?特徴、機能障害、合併症と運動・身体活動方法について
  8. 免疫性神経疾患とは?その特徴と身体機能促進方法・注意点
  9. 神経変性疾患とは?疾患の分類と非薬物治療の効果について
  10. 脳卒中による障害とは?「言語障害」「運動障害」「高次脳機能障害」への理解とサポート方法
  11. 精神障害とは?「統合失調症」や「躁うつ病」への理解とサポート方法
  12. 発達障害とは?「知的能力障害」と「自閉症スペクトラム障害」への理解とサポート方法
  13. 障がい者スポーツとは?目的・意義と障がい者スポ―ツにおける課題

障害者の余暇と就労の充実に向けて

これまで私たちは重度障害者の余暇の充実のため、障害者スポーツイベントの開催や、障害者スポーツのガイドブック制作などを通じて、障害者スポーツの普及活動を行なってきました。
2016年4月に法人を設立し、参加者も協力してくれるスタッフの数も増えてきましたが、財源が都などの助成金がメインであるために活動を拡大していくことが難しくなってきました。また、障害者の方々には、余暇だけではなく、就労意欲を持った方々も多くいらっしゃるため、就労機会を作りたいという思いがありました。

これまでも重度障害のある方々で就労意欲のある方は多くいましたが、通勤が困難なために就労できないという課題を抱えていました。この課題はリモートワークにより解決できるということが言われてきましたが、企業側でリモートワークが浸透していないためになかなか進みませんでした。

コロナの影響により企業側でのリモートワーク環境の整備が進んだこともあり、いくつかの企業様からリモートワークによる重度障害者の雇用に関するお問い合わせをいただくようになりました。
今後さらに「リモートワークによる重度障害者の就労支援」を広げていくため、この度、新たに法人「株式会社CMU Holdings(コミュホールディングス)」を設立することにいたしました。
取材やメディア掲載・講演会などお問い合わせ
CMU Holdingsの想い(グループ会社サイトへ移動します)
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